節約
2024.05.25
節約や節制疲れに注意!心の健康を維持するために大切なこと
節約することに疲れていませんか?節約をすることでお金と心に余裕が生まれると思っていたのに、逆に「我慢してばっかりで辛い」と感じたら考え方を変えてみましょう。
今回は節約および節制疲れに関する基礎知識、節約や節制疲れに陥らないために注意すべきポイント、心の健康を維持するために大切なことについてお話しします。
節約および節制疲れに関する基礎知識
節約疲れや節制疲れとは何か
節約疲れや節制疲れとは、心にゆとりがなくなったり、体調が優れない状態が続いてしまうことを指します。もしくはコロナなどの影響下による節約、不況など様々な要因によって、結果的に節約せざるを得ない状況も節約疲れと言えるでしょう。
なぜ節約しなければならないのか、それはご家庭やご自身ごとに様々な理由があるかと思われます。収入に余裕がある、余裕がないどちらの状況下においても、少しでも節約をして余計な出費を減らしたいと思うのはごく自然なことですが、節約疲れしていることに気づかないのはちょっぴり危ない兆候です。
なぜ、節約および節制疲れに注意すべきなのか
なぜ、節約および節制疲れに注意すべきなのか、その理由は心身の健康を損ねてしまう恐れがあるためです。例えば、食費を削ってしまうことで、栄養が足りずに栄養失調になったり、楽しみにお金を使わないことでストレスが発散できなくなったりしてしまいます。
もちろん、電気をこまめに消す、食べ残してしまうような量は買わない、本当に必要かどうか判断してから買うなど、良い意味で我慢しなくてもできる節約や節制であれば問題ないでしょう。しかし、電気代を節約するあまりに、部屋の中が寒い、もしくは暑い、栄養が足りずに仕事や勉強に集中できない、必要なものがなくて結局買い足さなくてはならないなどの状況に陥ってしまっていると、健康的で豊かな生活ではないと言っても過言はありません。
我慢することによる反動で出費が増えることも
節約や節制、すなわち我慢することで出費が増えてしまうということも知っておく必要があります。我慢によってどんどんたまっていくストレスを、逆にお金を使うことでしか発散できなくなってしまうのです。もちろん、人による部分はありますし、性格や気持ちの問題ですので絶対にそうなるということはありません。
いわゆる「我慢したことに対するご褒美」という大きな言い訳によって、財布の紐が緩くなってしまうという状況です。そのため、節約した分以上に出費がかさんでしまい、結果的にマイナスになってしまいます。例えば、ずっと節約していたから、グレードの高い家電や車を買いたい、おもちゃを大人買いしたい、趣味にいっぱいお金を使いたいという風な形でストレスを発散するようになり、我慢している日々が水の泡になってしまうのです。
節約や節制による我慢が未来で報われない可能性もある
節約や節制とは、基本的に未来に向けてお金を残すためにあります。そこで問題になるのが未来で報われない可能性がある点です。
実際にコツコツと貯金をして定年を迎え、その後も働ける間は働くといったような形のご家庭で、急な事故や病気によって貯めたお金を使えないといったようなこともあります。
また、安定した生活が手に入ったかのように思われたものの、若い時にしか楽しめないことがあった、もっと趣味にお金をかけた方が人生が豊かだったと思うようなこともあるのです。
もちろん、貯金がダメ、お金はどんどん使おうというのは間違いですが、無理な節約によって、振り返った時に節約や節制が必要だったのか、もう少し日々を楽しむ方が良かったのではないかと後悔するということも知っておきましょう。
節約や節制疲れに陥らないために注意すべきポイント
健康に関わる部分の節約や節制は避ける
節約や節制疲れに陥らないために注意すべきポイントとして、健康に関わる部分の節約や節制は避けることが挙げられます。前述したように食費を削ったり、または調子が悪くても病院に行かなかったりといったようなことは絶対に避けるべきです。
ダイエットにも通じる部分ですが、節約においても「健康が最優先」ということは忘れてはなりません。不健康で我慢をしてるような生活が続けば、心も体も疲れてしまいますし、何よりも日々を楽しむことができなくなってしまいます。もちろん、飲み過ぎや食べ過ぎは避けるべきですが、食べることや健康を維持することに関しては節約を優先しないように注意しましょう。
出費を「削ること」を重視しない
節約や節制疲れに陥らないために注意すべきポイントとして、出費を「削ること」を重視しないことが挙げられます。節約は結局のところ、お金をいかに残すかというところにゴールがあるため、出費を削るということが必要なものの、削ること自体が目的になってしまうと節約を楽しめなくなってしまうのです。
節約は「無駄な出費を削ること」を忘れず、必要な部分の出費を削ることを重視しないようにしてください。
時間をかけて安い商品を買いに行くのも時にはマイナスに
節約や節制疲れに陥らないために注意すべきポイントとして、時間をかけて安い商品を買いに行くのも時にはマイナスになることが挙げられます。例えば50円安いものを購入するために、1時間かけて遠くに買いに行くようなことをしてしまえば、健康には良いですし、節約になったような気はしますが、時間と労力を考えるとマイナスです。
極端なことを言えば、その時間をアルバイトに使った方が良い、ちょっとした勉強の時間にする、といった方が有意義になるという考え方を持つと良いでしょう。時間をかけて安い商品を購入することは決して悪いことではありませんが、日々の時間に余裕がある場合を除いて、ほんの少しの金額のために労力や時間を浪費しないように注意することをおすすめします。
出費を減らすだけでなく、収入を増やすことを意識する
節約や節制疲れに陥らないために注意すべきポイントとして、出費を減らすだけでなく、収入を増やすことが挙げられます。明らかに収入が少ない、強制的な節約になってしまうという状況であれば、収入を増やすために最善を尽くすということです。
家族構成や生活習慣によるものの、新しい仕事を探したり、自分の特技を生かして副業をしたりするなど、我慢ではなく、楽しんで自分自身でお金を作るということも考えてみましょう。
ストレスになってしまうほど節約や節制を意識しない
節約や節制疲れに陥らないために注意すべきポイントとして、ストレスになってしまうほど節約や節制を意識しないことが挙げられます。節約は「お金が貯まっていく」という分かりやすい結果が伴うことから、節約すればするほど気分が良くなっていきます。無駄にお金を使わないという感覚を楽しんでいるうちは良いのですが、季節の変化に伴う体調不良、環境の変化による心の疲労、その他の周囲の環境によっては楽しめなくなってしまう時が訪れるのです。
言い換えれば節約自体がストレスになってしまい、節約しなければ生活できない、節約しなければ将来が不安だという気持ちが募って、心身が疲弊して健康を損ねてしまいます。節約にストレスを感じてきたら意識しすぎないこと、節約で自分自身を追い込まないようにしましょう。
心の健康を維持するために大切なこと
多少の無駄が人生を豊かにすることを忘れない
心の健康を維持するためにも、多少の無駄が人生を豊かにすることを忘れないようにしましょう。無駄だと思えることの方が大事なことがあるという考え方も良いかもしれません。例えば、日々のちょっとした楽しみ、雑誌や甘いもの、適度な量のお酒、趣味に投資することなどについても、我慢しすぎないということです。
節約する部分は節約して、節約した分を楽しいことに使うというような考え方もあるということを知っておきましょう。何もかもを無駄だと切り捨てて、心の健康を保つために大事な部分まで我慢しないこと、我慢していると感じた場合は無駄ではなく、大事なものだからお金を使う時と考えることが大切です。
節約自体を楽しめるようにすることも重要
心の健康を維持するために、節約自体を楽しめるようにするということも重要です。楽しくない節約はお金以上のものを失う可能性があるということを理解しておきましょう。もちろん、収入によって節約せざるを得ないということもあるかもしれません。しかし、その場合においても明らかに心や体の健康を害するような節約はしないと心に決めてください。
節約自体を楽しむということは、節約のゴールである「お金が貯まっていく」ということを重視しつつ、「節約した分をどのよう形で有意義に使うか」を考えることが大切です。将来の不安だけでお金を貯めるということだけですと、未来において後悔しがちですし、何よりも楽しくない節約は楽しくない思い出になってしまうということを知っておいてください。
時間先にとお金のバランスをよく考えて使う
心の健康を維持するためにも、時間とお金のバランスをよく考えて使うということも非常に大切です。時間はお金で買えませんし、お金も時間では買えません。だからこそ、お金のために時間を浪費してしまうことがないようにすべきですし、お金を使うことで時間を短縮できるのならば、お金は使うべきという考え方を持つことが求められます。
もちろん、節約もあるけれど健康も含めて1駅分歩く、歩いて行ける距離は徒歩で行く、むやみにタクシーに乗らないというのは体の健康を維持するためには非常におすすめです。ただし、前述したように少ない金額の節約のために、1時間、2時間と漏出してしまうのはもったいないので、時間とお金のバランスをよく考えて、どちらも無駄にしないということを意識すると良いでしょう。
長く大切にできるものにはお金をかける
心の健康を維持するために、長く大切にできるものにはお金をかけるということも知っておくべきです。例えば、お財布や着心地の良い服など、長持ちするブランドの商品を買った方が、品質の予算によって逆に長い目で見て安くなることもあります。また、スマートフォンやパソコンなどにおいても、あまりに予算を安くしてしまうと、快適さが失われてしまうといったことも知っておいて損はないでしょう。
その他にも家電や車など、長く使うもの、消耗品ではあるものの買い替えが難しいものにおいては、安価に済ませてしまうのではなく、しっかりと予算を組むこと、予算を組めるように節約をしていくと言ったようなモチベーションにすることも大切です。
様々な事情で本当に厳しい時は公的機関を頼る
心の健康を維持するためにも、楽しく節約するような状況でない場合、様々な事情で本当に厳しい時は公的機関に頼ることをおすすめします。自分自身の努力ではどうにもならない時は、家族や友人に頼るということも選択肢に入れるべきです。特に節約しているのにお金がない、常にお金の心配が頭から離れないといったような状況の場合は相談することを重視しましょう。
本当に追い詰められてからでは、なかなか立ち直るのが難しいことがあります。同様に心と体の健康が損なわれた状態では、正常な判断ができず、状況が改善できないどころか悪化してしまうことも考えられるのです。何かを頼るということはなかなか勇気のいることでもあります。しかし、自分から声をかけなければ、助けを得られないということも理解しておくことが大切です。
まとめ
今回は節約および節制疲れに関する基礎知識、節約や節制疲れに陥らないために注意すべきポイント、心の健康を維持するために大切なことについてお話ししました。
人生においてお金は大切な存在ですが、さらに大切なのは自分自身の体と心の健康であることを忘れてはなりません。
無理して節約することにこだわりすぎるのではなく、柔軟な気持ちで時には体にも心にも栄養をたっぷりと与えてあげることをおすすめします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が節約に疲れてきた方のお役に立てれば幸いです。