夫婦
2024.05.25
家族の悩みはどうすればいい?ストレスを溜めないための心構え
家族は誰にとってもとても大切な存在です。そのため、お互いに生活を支えたり、補ったりすることで豊かな人生を送ることが重要と言えます。
しかし、お互いに人間であるからこそ、日々一緒に暮らすからこそ、悩んでストレスが溜まってしまうのも現実です。
今回は家族の悩みがどのようなものか分類する時の考え方、家族の悩みでストレスを感じるポイント、家族の悩みでストレスを感じないための心構えについてお話しします。
家族の悩みがどのようなものか分類してみましょう!
自分自身に問題があると感じる悩み
家族の悩みの分類の一つに、自分自身に問題があると感じる悩みがあります。仕事や育児、介護、パートナーとの関係性なども含めて、自分が悪いと感じてしまっている状態です。例えばコミュニケーション不足によって誤解や不満が生じていたり、家族に依存してしまい自立できていなかったりすることなどが挙げられます。
その他にも自分の意見を通そうとしてしまうような自己主張の強さによって、たびたび意見の衝突が起きてしまうこと、そしてさらに関係性が悪化してしまい、コミュニケーションしづらくなることによって家にいづらくなることなども考えられるでしょう。
まずは悩みを分類するために、客観的に自分自身を顧みることが大切です。
家族側に問題があると感じる悩み
家族の悩みの分類の一つに、家族側に問題があると感じる悩みがあります。例えば、過干渉やモラハラ、DVなど家族との関係性や立場の違いから生じるような相手側が悪いと感じる悩みです。特に収入面で大きく頼っていたり、育ててもらったことによる恩を感じていたりすることで、周囲に助けを求めることができず、自分自身で抱え込んでしまう悩みとも言えます。
ポイントとしては、直接的な暴力、もしくは言葉による暴力であっても、大切な家族だとしても許されないということです。早い段階で公的機関に相談すること、周囲に助けを求めることが重要です。
この場合においても、客観的に状況を捉えて、どんなことを言われたのか、どんなことをされているのか把握し、いざという時に冷静に説明できるようにしておきましょう。
自分自身や家族ではなく環境に問題があると感じる悩み
家族の悩みの分類の一つに、自分自身や家族ではなく環境に問題があると感じる悩みがあります。例えば、収入など経済的な問題、育児や介護の問題、社会的な問題など、個人が努力することだけでは解決できない問題です。
家族や知り合いの助けがあっても、時間的な余裕や金銭的な余裕がないために、常に悩んでいる状態でもあるため、日々の暮らしに疲弊してしまい状況が改善できなくなってしまうのです。実際に育児や介護においても、パートナーや他の家族も仕事があれば協力をお願いすることが難しい場合もありますし、どちらが悪いとも言えません。
この場合においても、自分自身や家族の努力だけでは解決できない、自助だけでは解決できない問題として、客観的状況を把握することが大切です。
一つ一つは小さく積み重なって大きくなった悩み
家族の悩みの分類の一つに、一つ一つは小さく積み重なって大きくなった悩みがあります。具体的には家事、育児、介護の分担、生活習慣や価値観の違いなど、日々の生活で蓄積されていくストレスです。実際に自分自身も働いているのに、家のことを全部任されていたり、休みの日などもちょっとしたことを手伝ってくれなかったりすることで、ストレスやイライラが溜まってしまいます。
例えば小さなことでありますが、服を裏返しに脱ぐ、使ったコップをテーブルの上に置きっぱなしにする、子供の面倒を見てくれない、自分の親の介護を手伝ってくれないなど、一つ一つの作業自体は簡単であっても何もしてくれないことに対して悩みが大きくなってしまうのです。
この場合も小さな悩みをしっかりと客観的に把握すること、何が不満なのか、何をして欲しいのかということをまとめておき、冷静に相談できるように準備をしておくと良いでしょう。
何が問題かわからないという場合の悩みもある
家族の悩みの分類の一つに、何が問題かわからないという場合の悩みがあります。特に困ったことがないはずなのに、家族関係がうまくいかない、家にいると居心地が悪い、何をしていても家族に対してストレスが溜まる気がするなど、言語ができないような悩みです。
この場合はどんな悩みか分類できていないという状態でもあるため、まずは原因を特定することから始めましょう。特にイライラやストレスが体調不良や加齢による体の変化が原因の場合もあるため、心ではなく体の問題であるということも意識しながら状況を把握するようにしてください。
家族の悩みでストレスを感じるポイント
家族からは逃げられないという思い込みがある
家族の悩みでストレスを感じるポイントとして、家族からは逃げられないという思い込みが挙げられます。血縁関係や婚姻関係によって繋がる家族は簡単には離れられないと感じてしまうものですし、だからこそ悩みからも逃げられない、課題や問題を解決できなくても我慢しなくてはならないと思ってしまうのです。
結果として、ストレスがどんどん溜め込まれてしまうようになり、自分自身を追い詰めたまま日々を辛く過ごすことになってしまいます。また、逃げるという選択肢が必ずしも現実的でないこと、変化に対応できる自信がないことなども、思い込みとして強く感じてしまうこともあるのです。
金銭や住居なども含めて生活共同体として仕方がなく感じる
家族の悩みでストレスを感じるポイントとして、金銭や住居なども含めて生活共同体として仕方がなく感じることが挙げられます。自分自身の収入だけでは生活することができない、仕事や育児の面においてもサポートがなければ暮らしていくことができないことが理由です。
実際に子供の育児をしながら、自分やパートナーの両親の介護をしつつ、その上で働いている方もいらっしゃいます。どう考えても大変な状況ではあるものの、日々の生活を何とかこなすことしかできず、時間ばかりが過ぎて行ってしまうことで、本質的な悩みの改善に繋がらなくなってしまうのです。
自分自身の立場が失われると家族に何らかの被害が及ぶ
家族の悩みでストレスを感じるポイントとして、自分自身の立場が失われると家族に何らかの被害が及ぶと感じてしまうことが挙げられます。例えば、子供が満足に生活することができない、介護の必要な両親が困ってしまうなど、自分さえ我慢すれば被害が及ばないような事柄です。
しかし、本質的には自分自身が大切にされていないということに気がついていない状況下でもあるため、自分を犠牲にしていることをわからないでいると、心と体の健康が損なわれてしまうというネガティブな状況であることも知っておく必要があります。
信頼関係の再構築ができないとという思い込みも
家族の悩みでストレスを感じるポイントとして、信頼関係の再構築ができないとという思い込みが挙げられます。どんなにコミュニケーションをしても改善できなかった、すでに信頼できるような状況ではない、話を聞いてくれない、こちらも素直に話を聞けないなどのネガティブな状況です。
我慢さえしていればとりあえず生活することができる、別に会話をしなくてもご飯を食べれるし、安全に寝る場所があるという風に考えてしまうことで、関係性が失われたままでもストレスを溜めながら耐えている状況と言えます。
公的機関を頼ることに関する遠慮のようなケースも存在
家族の悩みでストレスを感じるポイントとして、公的機関を頼ることに関する遠慮のようなケースも存在します。家族の問題だからよそ様に頼るのは恥ずかしい、うちうちの問題を公的機関に相談するのが恥ずかしいなど、世間体などを気にしている状況です。
実際には育児や家事においても、公的機関に相談することでサポートを受けることができます。しかし、家の中に人が入ってくるのが嫌だ、サポートを受ける本人が嫌がる、何よりも自分のプライドが拒否するなどの状況において、外部の人を頼るというのが難しくなってしまうのです。
家族の悩みでストレスを感じないための心構え
家族と相談できる関係性や信頼性がない場合は外部に頼る
家族の悩みでストレスを感じないための心構えとして、家族と相談できる関係性や信頼性がない場合は外部に頼ることが挙げられます。家族という狭い世界の中でストレスを溜め込まないようにするのが重要であり、色々と手遅れになる前に色々な人に知ってもらうということが理由です。
もちろん、悩みは千差万別ですから、必ずしも解決できるとは限りません。しかし、自分自身で抱え込んでいても解決できないのも事実です。また、相談することで解決につながったり、相談したこと自体で心がすっきりして気持ちが切り替わることもありますので、外部に耐えることを過度に嫌がらないようにしましょう。
公的機関のサービスを利用することを積極的に検討する
家族の悩みでストレスを感じないための心構えとして、公的機関のサービスを利用することを積極的に検討することが挙げられます。例えば、一人での育児が大変だと考えた場合、子供達とだけでいるのはストレスになる可能性があるので、公的機関のイベントやサポートを受けてみましょう。
介護の場合においても同様であり、介護は必要な人の条件によっては、訪問介護の人が来てくれるようになったり、デイケアサービスを受けられたりすることもあります。その他にも介護用ベッドの貸し出し、車椅子の貸し出しなど比較的安価でレンタルできることもありますので、状況の改善につながるので非常におすすめです。
必ずしも離れるという選択が正しいと思い込まない
家族の悩みでストレスを感じないための心構えとして、必ずしも離れるという選択が正しいと思い込まないことが挙げられます。もちろん、パートナーからのDVといったような場合においては、すぐにでも離れるべきです。しかし改善できる状況を改善しないまま離れるといったことが、後々の後悔につながってしまうということも考えられます。
友人や知人、公的機関などに相談した上で、離れるべきか離れないべきかを判断すること、同時にサポートを受けながら、少しずつでも改善できる道筋を考えていくことが重要と言えるでしょう。
自分がいなければダメという思い込みも非常に危険
家族の悩みでストレスを感じないための心構えとして、自分がいなければダメという思い込みも非常に危険であることが挙げられます。現実問題として、家族と暮らすために必要な様々な出来事、家事、育児や介護など、本来であればお互いに感謝しながら進めていくことです。例えば、料理をすれば美味しいと喜んでもらえる、介護したことでありがとうと言ってもらえるなど、ポジティブな側面も存在します。
だからこそ自分がいなければダメと思い込んでしまい、自分を追い込んでしまうのです。介護についてはパートナー、もしくはパートナーの親類関係、自分自身の親類関係も頼るべきですし、自分一人が抱え込まないようにすること、自分がやらなければいけないという思い込みを少し見直すことが大切です。
まずは自分自身を一番に考えることから始めよう
家族の悩みでストレスを感じないための心構えとして、まずは自分自身を一番に考えることが挙げられます。家族のことを大切に思えば思うほど、人は自分自身を犠牲にしてしまうのが理由です。自分自身と家族の健康や幸せを、自分自身の我慢やストレスとトレードオフにしないということでもあります。
特に我慢やストレスは、セルフネグレクトに近い状況にあるため、自分自身のことを大切にできないことで、心も体も病んでしまう可能性が高まるのです。家族を大切にしたいからこそ、自分も大切にする、その上で少しずつ状況の改善を行っていくということを意識してみてください。
まとめ
今回は家族の悩みがどのようなものか分類する時の考え方、家族の悩みでストレスを感じるポイント、家族の悩みでストレスを感じないための心構えについてお話しします。
家族のことで悩んでストレスを溜める場合、自分自身の気持ちの切り替えだけでは、解決できることと解決できないことがあります。自分一人で抱え込まないようにすること、自分自身を一番に考えることを前提とし、急激に改善するというよりも、少しずつゆっくりと、大きな変化ではなく小さな変化から受け入れて、もしくは受け入れてもらうことをおすすめします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が家族のことでお悩みの方のお役に立てれば幸いです。