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相手との違いを否定するのではなく、自分にないものとプラスに受け止めたい♪

EVENT

イベント

「エシックスライツ2025 富山城プロジェクションマッピング」が開催されました♪

令和六年能登半島地震から間もなく一年半が経とうとする中、この震災の記憶を風化させることなく、今もつづく支援の必要性を見つめ直し、心を寄せつづけたい。そのような想いから、今年のエシックスライツ2025では、「エール」をテーマに掲げ、「つくる希望」を分かち合う場として開催が決定しました。

開催地は富山のシンボルである「富山城址公園」。

実は震災で被災したエリアの一つでした。だからこそ、富山から被災地へ、そして未来に向けて「エール」を届けたいとの願いで、TEAM ETHICS LIGHTSは、5月24日(土)・25日(日)の二日間、プロジェクションマッピングにとどまらず、富山城址公園周辺でも様々な関連イベントを展開することにしたのです。

来場者が「新しい感覚で富山を楽しめる」交流の場として地域の魅力を再発見できるような空間、何より子どもたちが誇りをもって歩んでいけるようなプロジェクトを目指しての開催です。

富山市や北日本新聞社をはじめ、多くの後援、協賛、協力に支えられて開催された様子をお伝えします。

 

 

富山城プロジェクションマッピングに先立ち、一日目は、最初にグローパーティが行われました。

参加者は、顔や手、Tシャツなどにカラフルな蛍光ペイントを施し、またバルーンアートを身に付けるなどして、それぞれの個性が輝き、とても楽しそうでした♪

 

 

富山城前では、高校生によるパフォーマンスがスタート。あいにくの雨天ではありましたが、遊学館高校ストリートダンス部と高岡第一高校ダンス部の皆さんが弾ける笑顔と力強いエネルギーで、会場を盛り上げてくれました!

遊学館高校ストリートダンス部は、震災や豪雨を通し、能登の観光地を巡り、一日も早い復旧・復興を祈りながら各地でダンスを披露されてきました。雨天を心配していた来場者は、遊学館高校のダンスを見て、一気に晴れやかな気持ちになったのではないでしょうか。

 

 

つづく高岡第一高校ダンス部も、災害で使用できなくなった場所で、今しかできないダンスをしようと、日々、復興を願ってこられました。まさに、この日、「今しかできない」との気持ち一心で会場を湧かせてくれました!

 

 

そして、両校によるコラボダンスへ。雨に打たれながらも、その場を心から楽しむ部員皆さんのパワフルで情熱的なダンスは、まさに苦難を乗り越える復興への力そのものでした!

いかなる状況・環境であっても、「今を全力で楽しむことで必ずや楽しい場にできる」ことをダンスパフォーマンスの姿を通して、表現してくれました! フィニッシュでは、一人ひとりが、力強く握り締めた拳を空へ突き上げ、来場者からは大喝采となりましたよ♪

 

 

ちょうどその頃、雨天によってやむを得ず、踊りを披露できなかった高校生たちがいました。

八尾高校郷土芸能部の皆さんです。当初は、ダンスと同じように、富山城前にて、伝統的な「おわら踊り」を披露してくれる予定でした。しかし、雨で濡れてはならない楽器や衣装があります。

この日のために、練習を重ねて、ギリギリまで実施を検討下さいましたが叶わず、それでも本プロジェクトに心を寄せつづけてくれたことで、状況をご理解下さった近隣ホテルが急遽ご厚意で場所を提供して下さったのです!

部員の皆さんは、ホテルのロビーにて、フラッシュモブ形式ではありましたが、風情溢れるおわら踊りを披露してくれました。

 

徐々に辺りが暗くなってきた頃、富山城址公園の周辺では、各所をライトアップ。富山城を囲むイルミネーションが、いよいよ始まる富山城では史上初となるプロジェクトマッピングの雰囲気を高めました!

 

いつのまにか、富山城前の芝生広場は、来場者で一杯となり、エールタイムへ。ここで登場されたのが、とやまふるさと大使(2025ミスインターナショナル日本代表)である丸林恵梨香さんです。関係各位への敬意と、復興への願いを話されると共に、今の自分があるのは親のお蔭様との感謝を述べられました。

そして、会場にいる皆さんお一人お一人が、スマホのライトを灯し、お子さんはグローパーティで身に付けた光る装飾品を纏い、一斉に「光の波」を広げました。その光に包まれながら、歌を歌い、大切な誰かにエールを届けました。まるで夜空に想いを飛ばすような感動的なひと時となりました。

 

そして、富山城プロジェクションマッピングのカウントダウンがスタート。

 

 

8分間によるBGMに合わせた光の演出では、「富山らしさ」が表現されました。たとえば、チューリップの花びらがふわーっと舞うシーンや、高岡の地名にゆかりがあり、また平和と再生の象徴でもある「鳳凰」が登場し、希望の未来へ空高く羽ばたいていくシーンなどです。

優しさと力強さが重なり合う富山城プロジェクションマッピングは、その後、二時間、明るく、華やかな光を放ち続けました。

 

 

城址公園内に設けられたキッチンカーもにぎわいましたよ♪

 

感動の一夜が明けて二日目。この日は、富山市主催の大手町トランジットモールや「ますます富山」とのサイト相互掲載により、城址公園周辺は賑わいを見せていました。

富山国際会議場では、「オープントーク」「GET the POINT」「ゲーム」「SDGsかるた」「双六」「プログラミングによるドローン」「アートワークショップ」など、SDGsにまつわるワークショップが開催されました。

能登への義援金を募ったり、富山と石川の高校・大学生ボランティアの皆さんとの協働によるワークショップが行なわれたりと、会場内は温かで和やかな雰囲気となりました。

平和の象徴「鶴」をテーマとしたワークショップも開催され、尾を引っ張ると羽ばたく仕掛けのある「羽ばたく鶴」は大人気でした。今年は戦後80年、「平和」や「未来への希望」に想いを寄せる、そんな尊い時間でもありました。老若男女が自然と輪になり、教え合い・教わり合いながら、折り紙をする姿が印象的でした!

 

 

富山国際大学のマークフランク先生によるオープントークでは、学生とともに大学ブランド日本酒の醸造プロジェクトの話に来場者は興味深々で、日本の農業を守りながら新たな価値を創造していく希望を膨らませるひと時となりました。

また、Kahoot!クイズ大会では、スマホ画面上で、富山に関わる選択式クイズに答えていくコーナーが設けられ、来場者は富山の魅力を再確認・再発見する場となりました。

 

 

会場は再び富山城址公園へと移ります。日本茶カフェブースでは、ペットボトル形式で抹茶が提供され、立ち寄られた方々は、日本の文化を楽しむひと時を過ごしました。

 

 

この日も、朝から雨が降る中でしたが、富山城前で行なわれる高校生パフォーマンスの開始直前に雨が弱まりました。登場してくれたのは、第74代目となる歴史ある富山商業高校應援部です。

母校の応援はじめ、様々なイベントで、多くの方々を力強く応援してこられました。この日も、迫力ある発声とキビキビとした動きで、集まった来場者に渾身のエールを響かせてくれました!

 

つづいて呉羽高校管弦学部・音楽部の皆さんが登場。
完成度の高いクラシック管弦楽曲と声楽アンサンブルを披露し、澄み渡る音楽で感動を届けてくれました♪

 

いつのまにか、両校のパフォーマンスを一目見ようと、城址公園内は多くの来場者で溢れていました!

この後、初日と同様、エールタイム、富山城プロジェクションマッピングが行われました。
こうして、笑顔と感動、そして明日への希望に満ちた二日間の本プロジェクトは幕を閉じることとなりました。

公園内にある大きな一本の木は本プロジェクトにおけるシンボルツリーです。シンボルツリーが立つ、こちらの芝生では、当初、ナイトピクニックも予定されていましたが、残念ながら雨天により実現はできませんでした。それでも、「ETHICS」のモニュメントと共に、大勢の来場者を癒してくれていました。

 

 

閉幕翌日、城址公園内のゴミは驚くほど少なく、来場者皆さんのマナーに支えられて開催できたことに、TEAM ETHICS LIGHTSのスタッフは、感謝と感動を膨らませました。