おとなの習い事のヘッダー

最近ではさまざまなジャンルの教室やスクールが登場しています。
大人になって始める習い事は心を磨き、人生を豊かにしてくれるはず。
仕事に育児に、忙しい日々を送る方々に生活が豊かになる「大人の習い事」に挑戦していただきます。


松田 亜理沙さん

松田 亜理沙さん

都内の企業に勤め、営業と事務の業務に従事。趣味は学生時代から続けているホルンの演奏で、休日は吹奏楽やアンサンブルを楽しんでいる。ボルダリングは一度チャレンジしたことがあるものの、本格的なレッスンは初体験。

道具はほぼ不要 気軽なボルダリング

レッスン前のヒアリングでは運動経験や身長などを確認。背の高さによって、つかめるホールドの距離感が変わってくる。
レッスン前のヒアリングでは運動経験や身長などを確認。背の高さによって、つかめるホールドの距離感が変わってくる。
ホールドは5本の指でしっかりつかむのが基本。一つ上のホールドをつかんだらひじを伸ばして腰を落とし、重心を下げると次に進みやすい
ホールドは5本の指でしっかりつかむのが基本。一つ上のホールドをつかんだらひじを伸ばして腰を落とし、重心を下げると次に進みやすい

ボルダリングとはクライミングの一種で、ロープを使わず、ホールドと呼ばれる突起物をつかみながら壁面を登るスポーツです。オリンピックの正式種目になったことから注目度が高まり、ボルダリングができるジムが増えています。
体験者の松田亜理沙(まつだありさ)さんは自己流でのボルダリング経験はあるものの、本格的に習うのは初めて。

今回訪れた「J&S池袋」は、マンツーマンのレッスンが受けられるボルダリング専用クライミングジム。レッスン用の垂直の壁や傾斜がゆるい110度壁をはじめ、120度壁、段違いになっている三段ハング壁、角度や傾斜の異なる壁が立体的に混ざった3D壁、傾斜が90度以下のスラブ壁と、それぞれの壁に初級から上級までさまざまなグレードのルートがそろっています。

ボルダリングにかかる費用

「J&S池袋」の場合
初心者向けレッスン(4回分)…1万3,200円
継続レッスン(4回分)…1万2,100円
入会金…1,100円
ジム利用料金…2,200円(終日)
月間フリーパス…1万4,300円
シューズレンタル…550円
※2025年1月現在

ボルダリングに必要な道具

シューズは貸し出しを行っているジムが多数あります。
手が滑らないように使うチョークもほとんどのジムで用意されています。パウダー状のほか、手汗をかきやすい人はアルコールを含んだ液体タイプ、乾きやすい人は蜜蝋入りペーストタイプがおすすめ。
服装は自由ですが、ボトムスは裾が広がった長いパンツだと足元が危ないので、ハーフパンツかタイトなロングパンツにしましょう。

手や足の動かし方の基本を学んでから登る

初回のレッスンは、運動経験などのヒアリングとレンタルのシューズの試着をしてからスタート。ボルダリング用のシューズは足にしっかりフィットするよう、一般的な靴よりも少し小さめになっています。また、凹凸のあるホールドを踏むのでソールが平らになっています。

レッスンはまず最初に、ホールドのつかみ方や足の置き方、着地といった基本的な体の動かし方を教わります。ボルダリングは腕で登るイメージがありますが、腕力だけではすぐに腕が疲れてしまうため、一つ手を進めるごとに腕を伸ばして重心を落とし、足元のホールドにもしっかり体重をのせるのがポイント。「次のホールドをつかんで登り、腕を伸ばして下を見る」という動きを意識すればスムーズだそうです。

これらの基本的な動きを学んだら、レッスン用の垂直の壁に挑戦。ルートやホールドの数を確認する「オブザベーション」を行ってから登ります。また、オブザベーションで考えた手順で登っている最中も、インストラクターが指示棒を使って次に手や足を置くホールドを教えてくれます。

最初は肘が曲がり、腕が震えてしまっていた松田さん。「すぐに力が入らなくなってしまうのではと思っていましたが、基本の動きを意識しているとスムーズに登れるようになりますね!ただ、どうしても腰が上がってしまいます」それでも数回くり返すうちに、4mほどある壁を登りきることができました。

垂直の壁に慣れたら、最後に110度壁も登ってみます。垂直壁はすぐにクリアできた松田さんも壁の中盤で腕に力が入らなくなり、自力でゴールには到達できずでした。

「このジムの傾斜壁の中では最も傾斜が緩いのに、垂直壁に比べるとすごく難しい。壁の前に立っただけで無理だなと思いました(笑)。2~3手登るだけでやっとでしたね」

インストラクターの竹田さんによるお手本。腰が上がりすぎず、手足の両方でしっかりホールドを捉えている
インストラクターの竹田さんによるお手本。腰が上がりすぎず、手足の両方でしっかりホールドを捉えている
ホールドは難易度別に色や記号が異なるシールが貼られている。「GO」からスタートし、「FIN」で ゴール
ホールドは難易度別に色や記号が異なるシールが貼られている。「GO」からスタートし、「FIN」で ゴール
足はつま先をホールドにのせることで、体の可動域が広がる。次のホールドをとりに行く際にはかかとを上げ、つま先をホールドにこすりつけるようなイメージで蹴る
足はつま先をホールドにのせることで、体の可動域が広がる。次のホールドをとりに行く際にはかかとを上げ、つま先をホールドにこすりつけるようなイメージで蹴る
レッスンでは指示棒を使って次に進むべきホールドと、どちらの手足を動かせばいいかを教えてくれるのでわかりやすい
レッスンでは指示棒を使って次に進むべきホールドと、どちらの手足を動かせばいいかを教えてくれるのでわかりやすい

老若男女が挑戦可能 程よく鍛えられるのが魅力

同ジムでは初心者向けのレッスンを4回受けることが可能。基本のテクニックから手足の使い方、遠い場所にあるホールドをつかむための全身の使い方、傾斜のある壁を登るための初歩的なテクニックまでを教わることができます。

「4回のレッスンを通して、人間が本来持っている力の出し方や体の使い方を呼び覚ましていきます。ボルダリングはインドアのアクティビティとして認知されるようになり、スポーツジムのような感覚で気軽に挑戦できるようになりました。

ただ、自己流で始めてしまうと上達しづらいので、ぜひ基礎から学んでいただきたいですね」と、インストラクターの竹田奈津子さん。マシンを使ったトレーニングとは違い、自分の体重以上の負荷がかからないため、筋肉がつきすぎないのも魅力だそうです。

「以前に自己流で挑戦したときに比べて、きちんと基本から教えていただいた方がやはり登りやすく感じました。気軽にチャレンジできるのに体を鍛えられる上、登れたときの達成感も味わえるのでとてもいい刺激になりそうです!」(松田さん)

登っている様子
最後に挑戦した110度壁。笑顔の松田さんも腕に力が入らなくなり、特別に竹田さんに補助してもらいながらゴールした。連続して登ると体力を消耗するため、レッスンではこまめに休憩を取る
竹田 奈津子

竹田 奈津子

大学卒業後、10年ほどOLを経験。その間、趣味でクライミングを始め、インストラクターに。妊娠・出産を機にOLを辞めてクライミングのインストラクターへ本格的に転向。2016年より「J&S池袋」の代表を務める。

J&S池袋

J&S池袋

東京都豊島区南池袋1-7-20
大同ビルB1F
TEL:︎03-3986-7461
https://js-climbing.com/ikebukuro

photograph by 堀越克己

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