中年期に入ってふと襲われる気分の落ち込みや身体的不調。
気晴らしに運動してみたり、しっかり睡眠をとったりしても一向に改善されず、まるで抜け道のないトンネルに迷い込んだ感覚に。
そう感じたあなたは、「ミッドライフ・クライシス」かもしれない。
ネガティブなイメージがつきまとうこの言葉だが、見方を変えれば、その後の人生を良くするための気づきともいえる。
ここでは専門家に意見をうかがいつつ、ミッドライフ・クライシスを明るく乗り越えるための知識を紹介したい。
憂うつが止まらない。やる気がわいてこない⋯そんな時はここをチェック!
ミッドライフ・クライシスの症状とは?
ミッドライフ・クライシスの代表的な症状を紹介。下のチェックリストにもトライして、自分の状態を見極めよう。

「ミッドライフ・クライシス」チェックリスト
4項目以上当てはまったら、ミッドライフ・クライシスの可能性があります。
- 「この道でよかったのか」と後悔し、人生を「やり直したい」と感じている。
- これまでの人間関係や趣味などにやる気や意味を感じられない。
- 体力や気力の衰え、外見の変化を強く感じるが、受け入れられない。
- 若い頃の理想と現実とのギャップに苦しむ。
- 仕事や家庭でやりがいを感じられず、無力感を覚えることがある。
- 家族との会話が減り、孤独感を覚えている。
- 自分の悩みや不安を話せる相手がいないと感じる。
- 抑うつ症状、強い焦燥感、不安感にさいなまれている。
- 睡眠障害や体調不良(のぼせ、冷えなど)が続いている。
- アルコールや買い物、ギャンブルなどに依存しがち。
きっかけは、ちょっとした不調や違和感⋯
ミッドライフ・クライシスの深みにハマった人たち
順風満帆の人生にある日突然暗雲が!? ミッドライフ・クライシス経験者の実例をご紹介。
子どものいない環境に慣れず頭痛や肩凝り、不眠症に陥り さらには更年期の不安も⋯。
子どもが独立し「空の巣症候群」に陥った40代女性
子どもの成長はうれしいのですが、独立して家を離れた後、虚無感、喪失感、孤独感にさいなまれました。夫との会話も少なくなり、子ども中心の生活だったのだと再認識。続けてきた仕事にも張りがなくなり、時には涙が止まらなくなることも。
友人から「空の巣症候群」だと言われ調べると、子育てが終わった親によくある症状とのこと。慣れれば元の生活に戻れると言われましたが、数カ月たっても変わらず。頭痛や肩凝りなど体にも不調が出始め、さらには眠れなくなったことから睡眠薬を服用するように。精神科に行くことも考えましたが、まずは婦人科へ。そこでは更年期の漢方薬を処方してもらいました。
徐々に不調が緩和された頃から、夫と相談して家庭菜園を始めることにしたのですが、これが思いのほか自分に合っていて。野菜の成長ぶりを子どもにLINEしたり、できた野菜を送ったりと、楽しみが増えました。日に当たるので健康維持につながるし、ご近所さんに声をかけられるようになりました。気がつけば、子どもロスの症状もおさまっていました。
