困難から学びを得た喜び、家族の本当の気持ちへの気づき、そして心救われたストーリーなど、
5名のスピーカーの発表をダイジェストでご紹介!
自然災害を受け止め、今を生きる幸せを見つける

前﨑 喜代美
どんな苦難も夫婦で克服
6人の孫育てヘルプで大忙し。パート勤務
先日、夫の誕生祝いで外食を楽しみながら、最近の出来事や今後の生き方を語り合いました。今こうして夫婦の絆がより深まったと思えるのは、元日の地震でわが家を失ってからです。
あの日、娘家族と過ごしていると緊急地震警報が一斉に鳴り響きました。孫たちはテーブルの下に潜り込み、私は火の元を消して回りました。その次の大きな揺れで、部屋のふすま戸が真っ二つに折れ曲がり、玄関ではガラスが割れ、戸が傾いて開きません。畳は盛り上がって床下の土が見える状態で、外の地面にはひび割れや大きな段差ができていました。道路にも亀裂が入り、電信柱が傾いている中、車に乗ってやっとの思いで娘家族の家にたどり着き、息子家族の無事も確認できると、心から手を合わせました。
自然災害は避けられないとはいえ「なぜ!わが家?」と、目の前が真っ暗になりました。でも泣いてはいられず、住む所を探し、皆さんのお蔭様でなんとか落ち着く先が決まりました。その後も数々の問題に向き合い、家の解体では多くの大切な物が災害ゴミとなりました。両親や子ども達の思い出の品々も全て捨てることになり、私たちは多くの物を失いました。しかし、両親からもらった深い愛情はしっかりと心に残っています。
今住んでいるアパートは、朝起会場の近くで、朝日が昇る爽やかな朝、「今日も一日頑張ろう」と元気をもらっています。夜景も美しく疲れを癒やしてくれます。夫との心の距離も近くなり、苦難を乗り越えてこそ真の夫婦になると実感しています。一朝の学び、教えに触れることで、変化を恐れず人とのつながりを大切に、これからも楽しんでいこうと思います。
自分の居場所を求めて

國重 尚史
新たな挑戦2児のパパ
娘と過ごす時間に幸せを感じる44才
私は大学卒業後、約20年作業療法士としてリハビリの仕事をしてきましたが、今は10tダンプを運転する仕事をしています。この畑違いの仕事への転職には苦悩と葛藤の道のりがありました。
社会人1年目は広島の精神病院に勤務。リハビリの一環で様々な治療プログラムがある中、お花見やリンゴ狩り等の外出プログラムではマイクロバスで外出することもあり、職場からの勧めで私は大型自動車免許を取得。バスの運転は皆さんに楽しんでもらえ、役に立てている実感があり、楽しかったことを覚えています。その後、介護施設に就職。普通車での送迎業務等があり、運転は好きな業務の一つとなっていました。ところが、3年ほど前から勤めていた防府の病院では、人間関係の複雑さや対人ストレスで心を病みそうになり、人と接することに苦手意識を持つようになりました。それで今年、運転関係の仕事への転職を考え始めたのですが、環境を変えることは逃げなのか?自分を守る手段なのか?特に作業療法士という専門職を辞めることへの葛藤が大いにありました。それでも半年近い就職活動で山口市内の運送会社へ就職が決まりました。仕事は10tダンプで鉱山から珪石等を工場まで運ぶ仕事で、未経験の私でしたが、会社の方々の指導でなんとか独り立ちするまでになりました。
転職に際して妻には猛反対されました。しかし私の固い意志を理解し、応援してもらえたことで今やりたい仕事ができており、感謝しかありません。まだ転職して数カ月ですが、私は行動を起こして良かったと思っています。今までの自分を否定するのではなく、今までの経験は無駄一つないものと思っています。
娘からもらったミッション

稲山 里恵
わが子の居場所を夫婦で立ち上げ
高2・中2・小2の3人の子育て真っ最中
